
「太陽光発電ってメンテナンスは必要?」
「メンテナンスをやらない場合のリスク・損失額を知りたい」
「メンテナンスにかかる費用が知りたい」
「自分でメンテナンスをする場合は何に気をつけたらいい?」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
エナジービジョンでは太陽光メンテナンスを2015年から7年間で約700基以上の発電所で行ってきました。
数多くの発電所のメンテナンスをする中で、メンテナンスに必要なもの、そこまで必要でないものもわかってきました。
メンテナンスは言ってみれば「経費」に当たり、費用が高すぎると売電収入を圧迫してしまいます。
反対に、費用節約のためにメンテナンスをしないことで、大きな発電量低下を引き起こし、メンテナンス費用以上の損失を出している発電所も多くあります。
この記事では特に投資用で太陽光発電所をお持ちの方に、「いかに発電量を維持してメンテナンス費用を削減するか」についてお伝えいたします。
太陽光発電のメンテナンスやかかる費用について丁寧に解説しているため、発電事業者様はぜひ読み進めてみてくださいね。
太陽光発電にメンテナンスは必要?やらない場合のリスクは?
太陽光発電にメンテナンスは必要です。
やらない場合の一番のリスクは、知らない間に売電収入が下がり、大きな損失が出てしまうこと。
たいていの場合、何らかの不具合が出てメンテナンスにかける費用以上に損失が大きく出てしまいます。
また改正FTI法により、適切なメンテナンスの実施も法律で義務化されています。
売電収入が下がるということは、発電量が下がる、ということです。
メンテナンスをしていない場合、具体的には以下のような不具合事例があります。

以下、各機器の経年劣化・保証についてです。
パワーコンディショナ(パワコン)
パワーコンディショナは太陽光パネルから得た電気を発電所に送れるよう変換する装置です。
寿命はおよそ10〜15年と言われており、設置後10年を目処にしっかりした点検を行うことが推奨されています。
新品との取り替えはおよそ20万円〜30万円の費用がかかります。
各部品毎の取り替えや修理になった場合は、箇所にもよりますが3万円〜8万円が相場です。
太陽光パネル
太陽光パネルの寿命は20年以上、経年劣化で毎年0.5%ほど発電量が低下すると言われています。
壊れる頻度はそこまで高くはありません。
しかし発電所の設置場所やパネルの角度によっては汚れの付着等により大きく発電量が下がることがあるため、故障よりも洗浄対策の方が大事になることもあります。
システム保証
販売店が発電所のシステム全体を保証する場合があります。
パネルやパワーコンディショナで10年の保証が付帯される場合が多いです。
どのような時に対象となるか、しっかり把握しておきましょう。
パネルメーカーによるモジュール出力の保証は20〜25年が一般的です。
その期間内にメーカー責任による発電量の大幅な低下などが発生した場合は、メーカーに無償交換を依頼できます。
メンテナンスにかかる一般的な費用と内訳
低圧産業用の太陽光発電のメンテナンス費用は一般的に、年間10万円〜15万円程度と言われています。
もちろん点検内容や除草、洗浄、駆けつけ確認を含むか等によっても変わってきます。
メンテナンスの内訳
目視点検
現場で目で見てパネルや架台の故障はないか、パワコンから異音はしないか、雑草の影になってないか等を確認します。
電気点検
専用の機器でパネル内やストリングで断線していないか、パワコンは正常か確認します。
駆けつけ確認
遠隔監視からアラートメールが発報された時に、必要に応じて現場に駆けつけて状況を確認します。
以下オプションとして追加されることが多い内容です。
日常管理
遠隔監視システムにより発電量を監視することで異常の発生を素早く見つけます。
遠隔監視が自動で発報するアラートメール対応や長期的な傾向を把握する発電量解析など、いくつかのパターンがあります。
監視カメラ
発電所に監視カメラを設置し、盗難防止や現場の状況を把握します。
除草
雑草対策をします。主に草刈り、防草シートの敷設、除草剤散布等があります。
パネル洗浄
太陽光パネルについた汚れを洗い落とします。
一般的には15度以上であれば雨が降った時に汚れは落ちますが、15度以下の場合は段々と汚れが蓄積していってしまいます。
「雨が降ればパネル洗浄は不要」と思う前に、太陽光パネルの傾きをまずは確認しましょう。
故障さえしてなければメンテナンスは不要?
1点注意したいのが「故障さえ注意していればメンテナンスは不要」と考えてしまうことです。
冒頭でもお伝えした通り、実際はパネルやパワコンの故障はあまり多くはありません。
にも関わらずメンテナンスをしていないことで、発電量が低下し、年間20万円、30万円と損失を出している発電所は多くあります。
(ポジショントークと思われるかもしれませんが、実際に本当の話しなのです。。)
多くは草木の影になっている、またはパネルに汚れが付着している、季節によって山の影になっている、などによる影響です。
この汚れの付着や草木・山の影は実際のところ1年に1度の点検だけでは気づきにくいところ。
発電量の減少を最小限にするためにはメンテナンスは不可欠なんです。
さらに、多くのメンテナンス会社では先ほどご紹介した内訳となっていますが、実はメンテナンス費用を大幅に削減しつつ、発電量を維持する新しい手法が出てきました。
この手法を使えばなんと、年間のメンテナンス費用を76,560(税込)に抑えることができるんです。(※5年間の平均メンテナンス費用)
月額に換算すると、6,380円。*
なぜこんなに安く済ませられるかというと、遠隔監視システムを上手に活用するからです。
遠隔監視システムを最大限に用いて発電量を監視する
少し詳しい方であればアラート管理のこと?とお思いかもしれませんが、それだけではありません。
アラートメールは突発的に著しく発電量が低下した時に発せられる警報です。
しかし数ヶ月、何年間かのスパンで緩やかに発電量が低下している時は、アラートメールは発報されません。
では遠隔監視システムで緩やかな発電量低下をどう把握するか、というと、発電量を「解析」するのです。
発電量を「見る」とは違いますので注意してください。
具体的に何をやるかというと、「移動平均法」と呼ばれる手法で、季節要件を外すため1年間ごとの発電効率がどのように変化するか算出していきます。

経年劣化がない、発電所設立当初のピークの時を100%として、今現在、何%発電量が下落しているかがわかるんです。
この解析を行った実際の事例を挙げますと、当初、まったく問題ないと思われていたにも関わらず、実際には年間25万円もの損失が出ていた発電所もあるんです。

先ほどの年間のメンテナンス費用76,560(税込)を差し引いても損失の方が大きくなっていることがわかりますよね。
遠隔監視のデータを解析して発電所の状態が分かることで、メリットが大きく2つあります。
電気的点検の頻度を減らせて点検費用を削減できる
上記手法で発電量を定期的に監視することで、電気的点検の回数を減らせます。
具体的には4年に1度の点検ですむのです。
メンテナンス費用で実は最もコストが高いのは、人手がかかるところです。
電気点検は、太陽光発電を熟知しメンテナンススキルを持つ技術者が行わなければ意味がありません。
やはりしっかりと点検をするとなると、それ相応の人件費がかかってくるんですね。
しかし発電量解析では、1年間に4回解析作業を行うため、電気的点検をしなくても発電量の異常を発見できます。
そのため、現場に赴いての電気点検の頻度を減らすことができ、費用削減できるのです。
正常な発電量を維持でき、売電収入の損失を防げる
発電量の解析は1年間で4回ぐらいの実施をオススメしています。
発電量解析では、1年間で2%〜3%などの発電量の低下の確認も可能。
ですので先ほどの例のような年間20万円〜30万円の損失、というような大きな売電ロスを防ぐことができるんです。
「年間20万円ぐらいなら大したことない」と思われますか?太陽光発電所は20年間運用するので積み重なると合計の損失はとても大きくなっていきます。
20万円 x 20年間 = 400万円
の損失となるわけです。
日々の生活費で食費や交通費などを月1万円節約するのも結構大変ですよね。年間20万円の損失は、決して小さな額ではありません。
売電収入を老後資金に、と考えている方からすれば400万円も目減りしてしまっては大変ですよね。
ですので早め早めに対策をすることが重要になってきます。
発電量解析のモニター募集中
上記の発電量解析サービスは、本来はメンテナンス契約された方にしか提供していません。
ただし、今なら月20名様までこの発電量解析を無料でお受けいただけます。
合理的にメンテナンス費用を下げられる、とても良い手法なのですが、まだあまり知られていないので、ぜひこの機会に体験していただきたいですね。
発電量解析をするだけでも、今現在発電所の発電量が正常かどうか確認することができます。
認知度が上がり件数が増えてくると、無料でご提供することは難しくなりますので、ぜひお早めにお試しください。
また発電所について相談したい方に向けて無料相談も受け付けております。
この機会にぜひお申し込みください。