建設業界ではボルトのマーキングは当たり前の業務として実施されていますが、太陽光発電の施工においてはマーキングされていない発電所も多々あります。
マーキングの目的は、締め忘れの防止、トルク管理、緩みの確認など。
特に緩みの確認においては、マーキングがあればひと目で分かりますが、なければ一つずつ締めて確認しなければなりません。
これだけでメンテナンスの手間が大幅に変わります。
(手間が変わる=コストが変わる、です)
良い発電所は、このように運用開始後に余計なコストが掛からないような設計、施工がなされています。
そして大概において、「良い発電所は施工のどの部分を見ても概ね良く、悪い発電所はどこを見ても悪い」という傾向があります。
そう考えると、マーキングの有り無しを良い発電所のひとつの判断基準とするのは、あながち間違いではないでしょう。
ただし、ボルトのマーキングはしっかりしているけど、電気の配線がまったくダメ、などという例もないことはありませんのでご注意ください(汗)。
2017/12/7 エナジービジョン 代表取締役 奥山 恭之