先日、ある発電事業者から質問を受けました。
「今、太陽光発電所を作っている最中。施工店から完成図書の話は何も言われていないが、もらった方が良いのか?」。
これに対して「もらった方が良い、というより、もらわないとダメ」と回答しました。
最近、低圧の発電事業者から「発電量がシミュレーション値よりも10%以上低い。何が原因?」という問い合わせを続けざまに受けました。
原因を推測するために、ある発電所でヒアリングと遠隔監視データを解析してみました。
そろそろ発電開始から3~4年経つ野立て太陽光発電所が多くなり、発電量低下に関する相談が増えています。
「遠隔監視システムのデータを見ると、なんだか発電量が低くなってきた。何かトラブルがあるのでは?」と。
前回、太陽光発電所の法面からの土砂流出が大きな問題を引き起こしていることを紹介しました。
土木や造成の知識が浅い太陽光業界では、これまで発電所の法面対策に適した工法を見つけられないでいましたが、やっと法面工事のプロから有望な工法が提唱され始めています。
『ポリソイル緑化工』という工法です。
土地の造成に問題がある太陽光発電所は少なくありません。
大きな崩落を起こして社会問題となる事例ほどではないとしても、水の処理が不適切で洗掘(せんくつ=水の流れで土砂が洗い流されること)を起こしている発電所は結構見かけるのではないでしょうか?