O&M業界自体、まだ黎明期ですので、業者のレベル差が激しく、まさに玉石混交です。
ハズレの業者を選んでしまうと、後で別の業者にやり直しさせないとダメだったり、むやみに高すぎたりと良いことはありません。
では、どう選べば良いでしょうか?
一つには、安すぎる業者を選ばないこと、です。
O&M費用は人件費が占める比率が大きいので、安くしようと思えば、職人のレベルを下げることになります。いくら安くても太陽光発電のことを分かっていない者の点検では、不具合やその原因を見逃してしまいます。
ふたつめは、完成図書の提出を求めないO&M業者を選ばないこと、です。
不具合が発生しなければ完成図書はなくても、どうにかなります。ただしトラブルが起こった時点で対処に困ることが目に見えていますので、先のことを考えれば完成図書の提出を求めるのが当然です。
設計図もなしに真っ当な点検はできません。
「設計図なくてもできますよ」と安請け合いするところは、点検結果に不具合がないことを前提に考えているか、そこまで考えていないか、でしょう。
いずれにしても、何らか不具合があった場合、こういう業者は対処できません。
そのため、点検結果に不具合がなかったことにしてしまうか、他の業者に丸投げするか、となります。
2017/11/14 エナジービジョン 代表取締役 奥山 恭之