洗浄方法が、
1.パネルや環境にダメージを与えない、かつ、
2.洗浄費用が安い
ならば、洗った方が良い、とシンプルに言えます。
ただし、すべての方法が問題なし、という訳ではありません。
まずは、洗浄方法をよく吟味しましょう。
前にも書きましたが太陽光パネルは意外と壊れます。
高圧洗浄などで太陽光パネルに想定外の力が掛かると、内部のセルにマイクロクラックが入る可能性があります。
また、ブラシで強くこするとパネル表面のコーティングに悪影響をおよぼすこともありますし、水道水で洗うと、水が蒸発した後にカルキが白く残ることがあります。
洗浄剤についても、使用禁止としているパネルメーカーもあります。
(環境にダメージを与える可能性がある洗浄剤もあります。)
2.についても、よく検討した方が良いでしょう。
汚れによるわずかな発電量の低下を取り戻すために、大きな洗浄費用を掛けるのはおかしな話です。
どんなにピカピカに磨いたところで、永久にピカピカな訳ではありません。しばらく経てばやっぱり汚れが付着します。
ただし、発電量の低下が大きい場合には、費用を掛けてでも洗浄した方が良い、ということもあります。
なんでもかんでも洗えば良い、というものではありませんし、洗う必要がない、とも言い切れません。
ケースバイケースで考えましょう。
2017/12/6 エナジービジョン 代表取締役 奥山 恭之