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太陽光発電O&Mブログ

遠隔監視システムの選び方

遠隔監視システムを設置していない発電所が多数存在しており、特に50kW未満の低圧発電所では、一説には「8割は設置していない」とも言われています。
しかし、遠隔監視システムを付けていない発電所は、『目をつぶって車を運転する』のと同じくらいのリスクをはらんでいます。今はたまたま事故を起こしていなくても、そのうちに大事故を引き起こすことは間違いありません。
事故を起こしてからでは後の祭りです。遠隔監視システムは太陽光発電のO&Mに絶対に必要なもの、と考えるべきです。

太陽光発電遠隔監視システムのモニター画面

では、遠隔監視システムはどのように選ぶべきでしょうか?
様々なメーカーが参入しており、ざっと数えただけでも50社程度は挙げられます。あまりにも数が多すぎて、どれを選んで良いかわからず、結局設置に至らないというケースも多いのではないでしょうか。

ここでは、「車選びは、まずエンジンの排気量で考える」のと同じ要領で、遠隔監視システムの選び方の大枠をご紹介したいと思います。
遠隔監視システムで、エンジンの排気量に相当する指標は、『発電所を何分割して見られるか』という点です。
基本的には次の順で、下に行くほど分割数が多くなります。
・総発電量監視 : 分割なし     (総発電量のみ)
・パワコン監視 : 2分割以上    (パワコン単位で監視)
・接続箱監視  : 数10分割以上
・ストリング監視: 数100分割以上
・モジュール監視: 数1000分割以上
※分割数は、発電所の設計次第で大きく変わります。

分割数が多くなるほど、精度の高い監視が可能となり、細かく分割して管理するほど、発電ロスを小さな段階であっても発見できます。
ただし、細かく分割するほどにコストが上がりますので、無駄に性能を備えればよいというものでもありません。
目安としては
・低圧案件なら『パワコン監視』程度
・高圧案件なら『接続箱監視』以上のもの
を使いたいところです。

しかし、仮に『総発電量監視だけ』でも、設置しないよりは遥かに安全です。
遠隔監視システムはO&Mに絶対に必要なもの」ですので、思考停止に陥いることなく、必ず設置していただければと思います。

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