海に近い塩害地域ですとサビやすいのは当然ですが、そうでなくてもサビることがあります。
写真のように集電箱や接続箱がサビることもあれば、架台や杭がサビることもあります。
サビ対策しているはずの部材を使っていてもダメなことがあります。
これらサビてしまったものを放置すれば、さらにサビが進んで朽ち果ててしまいます。架台や杭がそうなると、強度が損なわれ飛散や倒壊の危険性が高まります。
では、どうするか?
結論から書きますが、太陽光発電のサビ対策は、まだ試行錯誤中と言えます。
「この対策が決定版」という手法は確立していません。
(太陽光発電のO&Mにおいては、歴史の浅さ故に、まだ確立していないことが少なくありません。)
これまで、「赤サビを黒サビに転換して安定化させる」方法や「サビの上に皮膜を作ることで進行を止める」方法などを試しましたが、まだ決定版というほどの効果を得られていません。
ただ、これは有望かも?という新手法を先日紹介されました。
もともとは建築物等の漏水対策、サビ・腐食対策に使われている工法ですが、施工が容易な割にサビ止め効果が大きそうです。また、紫外線による劣化も少なそう。
太陽光発電所のサビで困っているなら、試してみる価値は十分ありそうに感じました。
2017/11/25 エナジービジョン 代表取締役 奥山 恭之