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埼玉県議会が2017年12月に「原子力発電所の再稼働を求める意見書」を採択したようです。
先日、原自連の「原発ゼロ・自然エネルギー基本法案」について書きましたが、まさにそれへのアンチテーゼですね。
ちょうど時代の変わり目ですから、お互いに引っ張り合いしていて、それぞれの主張をぶつけ合っています。そうすることによって議論が深まる部分もあるので、アンチ再生可能エネルギーの意見が出るのも悪いことではないと思っています。
全員が全員、再エネ一色だとそれはそれでちょっと怖いというか、全体主義か!、と突っ込みたくなりますし。
基本的にはそう考えていますが、それにしてもこれは認識が浅いのでは?と思ってしまいます。
【東洋経済オンラインから引用】————————————————————————–
「僕自身は、地球温暖化はうそだと思っている。(中略)太陽光発電は安定供給につながらない。県による太陽光発電への補助金は間違いだし、計画を潰してきた。」
(中略)
「これは私見だが、今後宇宙開発が進むと、宇宙エレベーターが実用化されるのではないか。そうなれば、ロケットを打ち上げなくても、放射性廃棄物を宇宙空間に運んで処理できてしまう」
引用終わり———————————————————————————————————————
「地球温暖化はうそだ」…
日本を含む世界の国々の基本的な環境対策=エネルギー政策を根本から否定してしまってますね。
「太陽光発電は安定供給につながらない」…
これも世界の潮流をまったく知らないのか、あえて無視しているのでしょうか。
「宇宙エレベーター」…
どのぐらい先の話しでしょう?それに宇宙に運ぶ途中で、たった一回でも事故があったら地球全体が汚染されて終わりですね。
これではあまり建設的な議論が深まりそうにありませんね。
2018/1/29 エナジービジョン 代表取締役 奥山 恭之