残念ながら、昨年の春から秋に掛けては驚くほど動きがなく無風状態と言ってもよいほどでした(汗)。
改正FIT法対策セミナーなど何度も開催しましたが、そこに参加した方はほとんど様子見で、情報は集めるけど慌ててメンテナンスしなくても、という感じ。
「認定取消しできるとは言え、いきなりはやらないだろう。そもそもメンテナンスしているかどうかなんて把握しようがない。もう少しじっくり考えよう」。
一方、改正FIT法に気付いていない発電事業者も非常に多かったと思います。
気付いていないのですから検討も何もありません。
そうした中、昨年末あたりから徐々にメンテナンスの問い合わせが増えており、
・様子見していた方々が動き始めた
・気付いていない方々が気付き始めた
この2つが要因だろうと想像しています。
柵と標識の設置の期限が3月末までで、そろそろ切羽詰まってきた、ということもあるのでしょう。
でも太陽光発電のO&Mは、義務だからやる、というよりも、やらないと損するからやる、というのが本当のところなんですけどね。
そういえば安田先生がおもしろいことをおっしゃってました。
「10分の1で損する確率がある場合、根拠なく『自分は損しない』と考える人が多い。」
「10分の1で得する確率がある場合、根拠なく『自分は得をする』と考える人が多い。」
どちらも同じ10分の1の確率なのに、自分に都合よく判断する、という研究結果があるそうです。
「自分の発電所は壊れないからメンテナンスしなくても大丈夫」と根拠のない自信を持っている方もいらっしゃいますが、それってこういう心理だったんですね。
目からウロコが落ちました(笑)。
2018/2/13 エナジービジョン 代表取締役 奥山 恭之