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太陽光発電O&Mブログ

“神が宿らない”太陽光発電所(インシュロック編)

『神は細部に宿る』という言葉があります。
細かいところまできっちり手を抜かず仕上げることが仕事の本質を高める、という具合に理解してますが、太陽光発電所の施工においては、残念ながら手抜きが横行しています。
そんな“神が宿らない”発電所の事例を紹介します。

 

インシュロックってご存知でしょうか?和名だと結束バンドと言います。

主に複数のケーブルを束ね、整える配線材料です。(こちらに詳しいです)
簡単に固定できるので、さまざまな場所で便利に使われています。

太陽光発電所でも大活躍ですが、誤った使い方が多々見られます

インシュロックにはさまざまな種類があり、屋内での使用を前提としたものや、屋外でも使えるものなど区分けがあります。

その違いは、主には「耐候性」です。日射の中に含まれている紫外線にどれだけ耐えられるか?
安価な屋内用は耐候性がなく、間違って屋外で使えば1~2年でボロボロになって切れます。

上の写真は、「耐候性」のないインシュロックを屋外のフェンス固定に使ってしまった例です。

紫外線はお肌に悪いのと同様、インシュロックも劣化させる

紫外線はお肌に悪いのと同様、インシュロックも劣化させる

20年以上強度が劣化しないものは、「黒色」の製品しかありません。
「白色」のインシュロックという時点で、耐候性が低いものと判断できます。
そしてインシュロックでしか固定していません。

コストだけを最優先した手抜き、と言えます(もしくは耐候性に関する知識がない?)。

1~2年で切れてフェンスが倒れたら?、たまたまその時に子供が通りかかっていたら?、そして怪我させてしまったらどうします?

このような“神が宿らない”発電所が、20年ノーメンテナンスで故障しないと思いますか?

すぐに直すというよりも、まずは発電所がどれだけのリスクを抱えているか、事前に把握しておいた方が安心できます。

2018/2/25 エナジービジョン 代表取締役 奥山 恭之

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