IVカーブトレーサーで太陽光パネルの点検をするメリット、デメリットを書きましたが、別の例えをするとこんな感じでしょうか。
『F1マシンを、素人が公道で運転する』
IVカーブトレーサー=F1マシンです。
使いこなせるテクニックを持つドライバーと、レースコースという条件が整えば、F1マシンが地上最速なのは間違いありません。
でも、公道で素人が運転するならプリウスの方がずっと速いでしょう。
IVカーブトレーサーも、日射条件が不確定な現場で、練度がそれほど高くない技術者だと使いこなせません。
(「練度を上げろ」というのはごもっともです。常に務めていますが…)
そこで、プリウス相当の点検機器が開発されました。
練度が高くない技術者が日射条件が不確定な現場で使っても、致命的なパネル故障は見つけられます。(IVカーブトレーサーを使いこなした時ほどには、パネルの詳細は分かりませんが。)
それが、『インピーダンスを測定する機器』です。
始祖は、システム・ジェイディーが2010年に発売した『SOKODES』です。
それまでの「パネルの発電量を計測することで不具合を調べる」という計測方法とはまったく原理が異なり、太陽光パネルのインピーダンス(≒抵抗値)を測ることで不具合判定を行います。
2018/1/6 エナジービジョン 代表取締役 奥山 恭之