世界中の国が太陽光発電を推進している一番の理由は、【地球温暖化対策】です。
今のまま化石燃料(石炭、石油、天然ガス)を使い続け、二酸化炭素の排出を抑制しなければ地球環境を壊します。それも、遠い未来の話ではなく、ほんの30年、40年後のことです。
私の子供は、中学校2年と小学校2年で、30年後、44歳と38歳です。今の自分より若く、働き盛りです。この年齢で地球が壊れ始めたら、と考えると、お先真っ暗ではないでしょうか?
子供たちに、そんなお先真っ暗な未来を押し付けたいですか?
私は嫌です。
二酸化炭素を抑制するために、原発を使う、という選択肢ももちろんありますし、2011年の福島原発事故までは日本は積極的に原発を推進していました。
確かに原発は、二酸化炭素を排出しない、そして継続的に膨大なエネルギーを取り出せる、という面においては、優れた発電方式でした。
でも、福島原発事故を踏まえて、多くの国は「脱原発」を決めました。
やはり事故の被害が大き過ぎる、と考えたのです。
2017年の現在でも、まだ放射能汚染で人が住めないエリアがあることを直視すれば、「脱原発」を考えるのは当然でしょう。
それで足りなくなるエネルギーは、太陽光発電や風力発電、水力発電、地熱発電など、二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギーでカバーすることに決めました。
そして、それは現実になりつつあります。
「日本と再生」というドキュメント映画で、諸外国の状況を分かりやすくまとめています。
「再生可能エネルギーは原発の代わりにはならない」という主張は、さまざまな技術革新のおかげでもはや過去のものです。
今やなくてはならないスマホですが、初代iPhoneが発売されたのは2007年。たった10年で世の中はこんなに変化します。
太陽光発電が【基幹電源】として、安定的に安全で無尽蔵なエネルギーを供給することも、そう遠いことではありません。
でも、そのためにはまだまだ足りない点がたくさんあります。
誰かがやってくれるのを待つのではなく、自分たちでやろう、こう考える仲間が大勢います。
2017/11/20 エナジービジョン 代表取締役 奥山 恭之