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太陽光発電O&Mブログ

太陽光発電O&Mのメリット・デメリット 3

太陽光発電所のO&Mを考える上で、メリット・デメリットを考察します。

1MWの発電所だと、2年に1枚はパネルが焦げている計算になり、思いの外、頻度が高くて驚きますね。

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昨日のブログはこちら
O&Mのメリットとして、昨日は下の1.についてご説明しました。

1.太陽光発電所の設計・施工に問題がないか確認できる
2.太陽光発電所の安全性を確保できる
3.太陽光発電所の売電利益の損失を最小限にできる

今日は2.について考えてみましょう。
設計・施工ミスがない場合でも経年劣化や外部要因により発生する、安全性の問題としては次のようなことがあります。

A. パネル故障が原因の火災
B. パワコン、接続箱、集電箱からの火災
C. ボルトの緩みによる架台、パネルの飛散
D. サビによる強度低下による倒壊
E. 漏電による感電

A.については、軽微なパネル故障を放置することで、症状が悪化し、ホットスポットがどんどん進行します。

ホットスポットとは、「電気が流れにくい場所に無理に流すことで電気が熱になる」現象です。
その原理を役立てているのが電気ストーブです。
ホットスポットは「制御できない電気ストーブ」と言っても良いでしょう。

パネルのホットスポットは、電気ストーブの原理と同じ

パネルのホットスポットは、電気ストーブの原理と同じ

パネルのホットスポットには、電気ストーブのようにオフにするスイッチがありませんから、どんどん暴走します。

最大500度以上になります。パネルは難燃性の素材でできていますからぼうぼう燃え上がるということはありませんが焦げ跡が発見されることは少なくありません。

あるデータによると、焦げるところまで行くのは10年間で約0.1%の割合、と言われています。
1MWの発電所ですと、約4000枚のパネルがありますので、0.1%ですと4枚のパネルが10年の内に焦げることになります。

とすると、年次点検で約2回に1回は焦げたパネルを発見する、ということになります。

そのようなホットスポットに、万一、枯れ葉やビニールなど可燃物が近づいたらどうなるでしょう?

実際、野立て低圧太陽光発電所が全焼した、という事例があります。

ちなみに、「保険に入っているから燃えても大丈夫」と安易に考えるのは危険です。確かに燃えてしまえば保険金は出ますが、次の更新で保険料が跳ね上がったり、保険を断られたり、ということがあります。

『保険は最後の命綱、使わないに越したことはない』という意識が大切です。

→つづく

2018/1/17 エナジービジョン 代表取締役 奥山 恭之

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