昨日のブログはこちら。
O&Mのメリットとして、
『太陽光発電所の安全性を確保できる』という点を分解して説明します。
設計・施工ミスがない場合でも、経年劣化や外部要因により、以下のような安全性の問題が発生します。
A. パネル故障が原因の火災
B. パワコン、接続箱、集電箱からの火災
C. ボルトの緩みによる架台、パネルの飛散
D. サビによる強度低下による倒壊
E. 漏電による感電
A. については昨日のブログをご覧ください。
B. については、太陽光パネルのホットスポットと似たような感じですが、
やはり「電気が流れにくい場所に無理に流すことで電気が熱になる」現象で異常発熱して火災になります。
電気が流れにくくなる原因として、落雷による基盤の劣化や配線の接続部分の緩みやサビ、その他機器故障などさまざまあります。
太陽光発電所は物理的な稼働部分がほぼないので故障しない、と考えている方も多いのですが、発電している時には数百ボルト以上の電気が流れています。
目には見えませんが実際には猛烈に稼働している、と思ってください。
定期的にサーモカメラで温度を把握しておけば、異常発熱を発見でき火災になる前に対策を打てます。
火災になってから直せば数十万円、下手すれば100万円以上掛かりますが、その手前で改修できればそれよりも大幅に安く済ませられます。
2018/1/18 エナジービジョン 代表取締役 奥山 恭之