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太陽光発電O&Mブログ

太陽光発電O&Mのメリット・デメリット 11

太陽光発電所のO&Mを考える上で、メリット・デメリットを考察します。

パネル洗浄は掛けるコストと取り戻すロスとを天秤に掛けて考えましょう。

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【太陽光発電のO&Mは、エナジービジョンが運営する全国対応『新エネルギーサポーター』にご相談ください。『新エネルギーサポーター』では、低コストでしっかりとしたオペレーションとメンテナンスをご提案します。】

O&Mのメリットのひとつ、

太陽光発電所の売電利益の損失を最小限にできる

という点を説明します。

売電利益の損失を招く主な要因は以下。

A. 系統側理由による売電停止
B. 草木による影
C. 太陽光パネルの汚れ
D. パネルの故障・経年劣化
E. パワコンの故障・経年劣化
F. 積雪による発電低下

A. については、こちらこちらのブログをご覧ください。
B. については、こちら

今日はC. 太陽光パネルの汚れについてです。

パネルが汚れると発電量が下がりますが、だからと言って洗浄すれば良い、というものでもありません。

洗浄することで取り戻せる売電ロスと洗浄コストを天秤に掛けて、取り戻せる金額の方が大きくなるなら洗った方が良いでしょう。

ザクッと言うと、想定発電量よりも15%以上減少していて、その原因が汚れならば洗浄した方が良いと言えます。

例えば、50kWの低圧発電所の場合、年間売電金額200万円として、15%ダウンすると30万円の損です。年間30万円のロスを月平均にすると2.5万円のロスです(本当は季節によって幅がありますが単純化してます)。

低圧発電所の洗浄費用を5万円とすると、2ヶ月分の売電ロスを取り戻せばペイする勘定です。

1MWの場合ですと、年間売電金額が4000万円として、15%ダウンすると600万円の損
年間600万円のロスを月平均にすると50万円のロス

2ヶ月分の売電ロスを取り戻すと考えると、100万円程度の洗浄コストを掛けても良いでしょう。

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「2ヶ月分の売電ロス」と言うのは、洗浄効果が効いてる期間を2ヶ月程度と見込んでいるからです。
洗浄してもいつまでもピカピカなわけはなく、2ヶ月程度で元と同じぐらいに汚れてしまうと。

そして汚れによる売電ロスは、遠隔監視システムでしっかり計測した方が良いです。
見た目でだいぶ汚れているようでも、実は発電に影響していない、ということもあるからです。

ある発電所で、パネルがスギ花粉で真っ黄色になってしまった時、試しに半分だけ洗浄したところ差がほとんどわからなかった、という事例があります。

洗浄メリットをしっかり確認するには、IVカーブトレーサーで、洗浄前と洗浄後の発電状況を測定すればより分かりやすいです。
特にFF値(理論上最善の発電量と実際の発電量との比較(%))で比較すれば、洗浄で何%ロスを取り戻せたか一目瞭然です。

→つづく

2017/1/28 エナジービジョン 代表取締役 奥山 恭之

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