岩手県の発電所で発見した「発火事故例」です。
2MWの太陽光発電所のスポット点検で、茨城県に行ってきました。
この発電所は転売交渉中で、間に入っている業者からの依頼です。
発電所に大きな瑕疵がないか?、を点検し、瑕疵を発見した場合は売買契約をまとめる前に売主に修正してもらうことができます。
12年前に設置した国産太陽電池モジュールの不具合事例です。
ガラスとセルのラミネートが剥離して白濁しています。
ここまではっきりと目視で不具合が確認できるのも珍しいです。
※職人革命会会員 松原電機提供
http://www.denkiya-matsubara.jp/
低圧分譲案件の一区画だけ、発電量が10%ダウンしている、とのことで検査してきました。
パワコンは通電しており、モニターをチェックしたところ特定のエラーメッセージが繰り返し出ていました。
その内容は、「系統連携異常」。
1MWの太陽光発電所のモジュール枚数はおよそ4000枚。
その4000枚の中から、発電量が落ちて交換対象となるモジュールを、点検して発見しました。
メーカーによるモジュールの発電保証が付いているとしても、『モジュールの発電量が落ちていること』を発見しなければ保証を適用することはできません。
エナジービジョン社の点検ならば、交換対象のモジュールを簡単に発見できます。
太陽電池モジュールは、不具合があると多くの場合、異常発熱を起こし「ホットスポット」ができてしまいます。
「ホットスポット」とは言葉通り、熱くなった場所、です(笑)。
太陽電池モジュールは真夏の炎天下ですと、70度、80度にまで温度が上がってしまうことがありますが、これ自体は普通のことで「ホットスポット」とは言いません。
設置後1年程度の某太陽光発電所を点検した際に、端子箱が焼損しているモジュールを発見しました。
この発電所は総発電量のみの遠隔監視装置が使われており、遠隔監視のみでは、焼損モジュールの存在を検知できておりませんでした。
数千枚の中の1枚が壊れていても、発電量の減少は微々たるもので、総発電量しか見られないと全体の中に埋もれてしまいます。